【シアタープロダクツ×装苑】 ドレスの実験 〜世界に1枚のドレス・型紙・限定ピンクッション・講義をとおして

活動報告

2016.05.13

「ドレスの実験 〜世界に1枚のドレス・型紙・限定ピンクッション・講義をとおして」シアタープロダクツデザイナーの武内昭インタビュー 後編

「ドレスの実験 〜世界に1枚のドレス・型紙・限定ピンクッション・講義をとおして」についてシアタープロダクツデザイナーの武内昭に気になるあれこれ訊いてきました。
 
・HOW TO MAKE




ーーDコースのリターンについてくる<世界に1枚のドレス>は、16SSコレクションで発表されたキュプラジャカードの生地で作られるそうですが、自分で作る場合は、ほかの素材でもいいんですか?

「キュプラは、落ち感があって動きも出るからオススメだけど、別の素材でも全然違う形に仕上がって、きっとおもしろいだろうなと思う。僕もこのキュプラジャカードのものとトワルチェックのために作ったシーチングのものしか見たことないけど、軽くてハリのある素材だったらまた全然別のフォルムになるだろうし、厚い重たい生地で作ったらもうどうなるか想像がつかない(笑)」

ーー生地はオカダヤとかユザワヤで買ったものでもいいんですか?

「もちろんそういったところで買ったり、日暮里で探しても構わないと思う。生地を買えるところが本当に少ないよね」

ーーよかった、安心しました。キュプラっていう生地は高いんですか?

「いや、そんなに高くないし普通に買えるものです。キュプラジャガードはあまり種類がないかもしれないけれど」

ーードレスを写真で見ると、胸のあたりとかいくつか色が違うように見えるところがありますが……。

「それは生地の裏の部分が見えているところかな。生地の裏側が服のオモテに出る部分があるんだ」

ーーじゃあ、もしかして裏表で色が違うような生地で作ったらまた全然違う見た目になったりするんですかね! <上側身頃>と<下側身頃>を違う生地にしたりとかも可能ですか?

「あ、それはできますね」

ーーあと、わたしには少し丈が長いかなと思うんですが、短くするのはすごく難しいですか?

「一度形にして、あとからカットする方がいいかもしれない。パターンの状態で短くしようと思うとアタマがパニックになってできないかも」

ーーなるほど。このデザインに似たニットが16SSコレクションにありますよね?

「そう、あれも同じアイデアで、テープ状のものを織るように縫い止めてます。ニットはアイテム的にレイヤードして着れるものだから、大胆な構造の服でも着やすいというか。だからドレスのように2枚重ねず、所々あいたままにしているけど」

ーーじゃあもしかしたらこのドレスの<上側身頃>だけでもうまく変型できたら洋服として成り立ちますか?

「成り立つことは成り立つけど……、この型紙をもとにそれを作ろうと思うと大混乱するかもしれない」

ーー……やめておきます。完成までにはどれくらいかかると思いますか?

「少し縫製の経験があるというくらいでは1日じゃ無理かも。プラモデル感覚で少しずつ楽しんで作るのがいいかもしれない」

ーー実際、この<テープドレス>はお裁縫経験があまりないわたしでも作れるんでしょうか?

「普通の洋服の構造はまったくないから、経験の有無は全然関係ないかも。ある意味簡単だし、だけどちゃんと難しい。それは経験がある人にとってもそうだし、ない人にとってもそうかもしれない」

ーー誰もが初めて経験するみたいな感じですかね。型紙には作り方もついてくるんですか?

「全部のコースのリターンに『装苑』(2016年2月号)が付いてくるんだけど、それに作り方が出ているから見ながら作るといいと思う。それぞれのパターンに番号とか記号をふって、裁断した生地にもそれをテープで貼ってから作り始めるといいかも」

ーー一度型紙を広げて、作りをちゃんと理解してから取り組まないと混乱しそうです。

「誰でも途中で絶対一度はパニックになると思う(笑)。迷路を進むような気持ちで縫い進んでいくと、いつの間にか出れた! みたいな。気づいたらカタチになっている、というようなドレスです」

ーーでも型紙を見たらすごく大きくって、うちにはこんなに布を広げる場所がなさそう……。生地を床に置いてもいいんでしょうか?

「家で洋服を作る時って、床で裁断することになっちゃうこと多いんじゃないかな。あとでちょっと腰にくるというか(笑)。服って案外大きいなって思うよね」

ーーほんと、このドレスに4.2メートルもの生地が必要とは思いませんでした! でも材料としてはボタンもいらないし、この型紙と生地と、糸とミシンがあれば作れるんですよね。

「そうだね。“Theatre, yours”のパターンって、それぞれのデザインで楽しみ方が違っていて、その楽しみの”要素”にはいろんなものがある。極端にいえば、型紙に沿って生地を切って結ぶだけで洋服になるようなものもあって、そうするとすごく短時間で完成にたどり着けるから、”生地だったものが身につけられた!”という感動がわかりやすく味わえるでしょう? 少しだけ縫う部分があって、”縫って着る”という感覚が楽しめるものとか、もしくは”難しい縫い方にチャレンジする”ものとか。ちょっと難しいことで逆に楽しくなれたりすることってあると思う。1それぞれパターンの特性によって得られる楽しみが違っているんです」

ーーそういうなかではこのドレスはちょっと上級者向けですか? 作れるかちょっと自信がなくなってきちゃいました。

「チャレンジしてみてほしいけど、どうしても無理な場合は、<Dコース>という選択肢も(笑)」

ーーいや、がんばりたいです!

・講義について


ーー『装苑』編集長の児島さんとのレクチャー「テープドレスの作り方と、型紙の楽しみ方と、THEATRE, yours」ではどんなお話が聞けるんですか?

「『装苑』はもともと型紙が付録されている雑誌でした。そして、いままた型紙付きの連載がスタートしていることが、すごくいいな思っていて。パターンのおもしろさを伝えるなんてことをしている雑誌はほかにあまりないから、そういう意味では世界に唯一の雑誌になりえる。だから絶対『装苑』はパターンを載せることをやめないでほしいと思うんだよね。むかしのファッション誌は型紙を載せているのが当然だったけど……」

ーーえ、それは型紙専門の雑誌とかじゃなくてファッション誌がですか?

「うん、ファッション誌に載っていた、家庭で服作りすることが一般的だった時代だから。今回このドレスのパターンを出した理由の一つは、見ておもしろいからなんだよね。型紙を雑誌に掲載するっていう時に、洋服らしい型紙ーー前身頃、後ろ身頃、袖みたいなものが載っていてもあまり見る気がしないっていうか、お勉強っぽいし、まず”絵”として楽しめないと、もちろんプロの人から見たら面白い発見とか、心躍る疑問があるかもしれないけど、多くの人はそれに気付けない。だったら普通に見た目がおかしいとか、かわいいとか、意味がわからないとか、すごく変わっているとか、そういう方がおもしろいかなと思って」

ーーたしかに、この型紙を見ただけでは、まさか服になるとは思えないですもんね。

「出来上がりが全然違うのもおもしろいよね。とにかく僕はパターンが大好きで、パターンマニアだから、型紙のおもしろさとか、それを知るような機会を作りたいといつも思っていて、今回のレクチャーでもそんなことを伝えるような話をしたい。このレクチャーはすごくだいじなものになると思っていて」

ーー児島編集長も”型紙に興味あり”、なんですか?

「めちゃくちゃ好きだと思うよ。ファッションを本当に愛していて、服の作り方やバックグラウンドにあるストーリーも好きだし、知識人で、当然経験も豊富で、完全に先輩の胸を借りる気持ちです」

ーーそれはなんだか深い話が聞けそうです。

「だた、レクチャーに関して心配なことが一つあって、児島さんが超早口で、僕は声が小さいから、もしかして聞いている人にはなにも伝わらないんじゃないかっていう不安が(笑)」

完成したら着ていくところ

ーードレスを作る気満々になってきたんですが、出来上がったテープドレスはどこに着ていったらいいですか?

「パーティドレスとして着たらいいと思うんだけど、パーティなんてなかなかないもんね……。デザイン性が強いドレスだから、ほんの少しフォーマルな場に着ていくとおもしろいと思うんだけどな。ちょっと特別なレストランに行く時とか」

ーーホテルオークラとか帝国ホテルのレストラン、元町の霧笛楼とか……行ってみたいと思ってました!<Bコース>を購入して頑張って作ってみようかと思います。

2016.05.09

「ドレスの実験 〜世界に1枚のドレス・型紙・限定ピンクッション・講義をとおして」シアタープロダクツデザイナーの武内昭インタビュー 前編

「ドレスの実験 〜世界に1枚のドレス・型紙・限定ピンクッション・講義をとおして」についてシアタープロダクツデザイナーの武内昭に気になるあれこれ訊いてきました。



・“Theatre, yours”って?

ーー“Theatre, yours”というのは、そもそもどんなプロジェクトなんですか?

「<服作りのプロセスを組み替えたり、見方を変えたりしつつファッションの新しい楽しみ方をお客さまと模索する試み>です」

ーーちょっと難しいです……。具体的にはどういうことですか?

「2012年に大阪で開催された『DESIGNEAST03』からスタートした実験的な企画で、その時はシアタープロダクツが用意した型紙と生地の中からその場で好きなものを選んで、自分で服やバッグを作るという参加型ワークショップとして行ったんです。
その後、ヒカリエ、伊勢丹、京都国立近代美術館、豊田市美術館など、いろいろなところで様々な方法で行っていて、その時々でアプローチの仕方は違うけど、一環しているのは”服を作る過程を共有するプロジェクト”、ということかな」
 


・テープドレスのデザインポイント


ーー今回の“Theatre, yours”では、<テープドレス>の型紙・作り方を共有して「自分で作り、深く知る」というのがテーマということですがどういうことですか?

「<テープドレス>は、16SSコレクションで発表したデザインで、そもそもは”テープだけで作れるドレス”というコンセプトを思いついたところが始まりで。制作していくうちに自分たちの想像しなかったような形、フォルムが生まれたんです。普通はそれで製品にして終わるんだけど、この型紙をみんなで共有して誰でも作れるようにしたら、選ぶ生地や作る人によってそれぞれ全く違うものになるだろうな、と思って。それで、既製服として販売するだけでなく“Theatre, yours”の企画としてパターンを共有して、型紙と生地の関係を深く感じて欲しいなと。“Theatre, yours”は、服作りのある一部はシアタープロダクツが考えるけれども、そこからなにが生まれるかわからない、それがすごくおもしろくて。たとえば、このドレスを作ろうとしても、できあがって着てみるまで誰にも想像できないと思うんだよね。何が生まれるかワクワクしながら作り進むことになる」

ーー逆に出来上がったドレスを見ても、10本のテープ状のものを編むように重ねて作られているなんて全然わかりませんでした。

「僕は、”自分が想像できないもの”が生まれた時が一番楽しいんだよね。構造や過程を考えたものが、形になった時に、自分が想像もしてないようなものになると本当におもしろい」

ーーそれにしてもコレクションアイテムを自分でも作れちゃうってなんだかすごいです! <テープドレス>のデザイン自体はどんなアイデアから生まれたんですか?

「コレクションテーマを膨らませて、工場や工事現場をイメージした時に、一つの具体的なアイテムとしてバリケードテープが浮かんで。それを使ってなにか形にする方法はないかなと考えた時に、テープを使うことで生まれるフォルムのおもしろさに気づいて、”テープだけで作れるドレス”を考えてみよう、と。いろいろ試してみたけど、結局一番シンプルなこの形から一番おもしろいものが生まれたと思う。やっぱり何事もあんまりさわりすぎない方が良くて、極力シンプルをめざすっていうのが大切だなって」

ーーでもこれはシンプルなようでいて、絶対思いつかないシンプルさというか……。

「たくさんの方法で様々な構造を考えて考えて考えて、とても複雑なものも作ってみたんだけど、結果、ここにたどり着いた。こんな簡単なパターンで、こんなシンプルな構造で、でもこんな難しいことはないかも(笑)。気付く人は少ないかもしれないけど、これってすごく大きなバイアスドレスなんだよね。生地は縦に真っ直ぐカットしていて、縫い目もほぼ真っ直ぐなんだけど、服として着た時には地の目も縫い目も全部バイアスに通るようになっている。だから自然に、バイアス独特の動きとか、フォルムとか、落ち感とかが出るんだよね」

ーーそれで身体に沿うように流れる素敵なラインが出るんですね! 
 

 

・Booster限定ピンクッションについて


ーーBコースのリターンについてくるリストバンドのようなデザインの<ピンクッション>はよくあるものなんですか?

「これは普通には販売されていないシアタープロダクツのオリジナルアイテムです。ゴムか金具で留めるタイプが一般的なんだけど、それがなかなか安定しなくてあまり好きではなかったんです。ある時リストバンドで試してみたら使い心地がすごくよくて、それ以来、自分用にはリストバンドで作ったものを使っています。」

ーーそれって武内さんがテニス部だったから思いついたものなんですかね……?

「え、リストバンドって普通に身近なものだと思っていたけど(笑)。リストバンド仕様のピンクッション、完璧だよ」

ーー学生のころ、部活の最後の試合の時にみんなお揃いでつけたの以来です、リストバンド(笑)。つけたはいいけど気になっちゃって、その試合はイマイチでした。

「いつも身につけているものをつけることで、心を落ち着かせたり安心させるっていう効果がファッションにはあるからね。僕はこれからも自分で作ったリストバンド型のピンクッションを愛用すると思う。」

ーーじゃあ、このデザインのものはなかなか手に入らないんですね。

「そうだね、普段ピンクッションを使っている人は、試してみたら使い心地がよくて感動すると思うな。ソーイングメーカーのClover社と組んで量産したいくらい(笑)、本当にオススメです。」

 




 

Project
by シアタープロダクツ
http://www.theatreproducts.co.jp/
  • 参加

    42口

  • 参加金額

    ¥237,600

    52%

    目標金額:¥457,000

  • 残り日数

    終了

購入済 26口

¥3,900

Aコース「型紙を買う+ドレスのことを知る」

【成立口数:20】
・THEATRE,yours「テープドレスの型紙」
・講義「テープドレスの作り方と、型紙の楽しみ方とTHEATRE,yours」ご招待券
・装苑1冊2016年2月号
ご自分でドレスを作りたい方や、どんなつくりなのか知りたい方へ向けたプランです。
※型紙、及び装苑は講演会にてお渡し予定。

終了

購入済 6口

¥4,700

Bコース「オリジナルピンクッションを買う+ドレスのことを知る」

【成立口数:30】
・シアタープロダクツオリジナルピンクッション
・講義「テープドレスの作り方と、型紙の楽しみ方とTHEATRE,yours」ご招待券
・装苑1冊2016年2月号
BOOSTER限定のオリジナルピンクッションが購入できるプランです。
【お届け予定日:決まり次第、活動報告にてご案内】
※装苑は講演会にてお渡し予定。

終了

購入済 10口

¥10,800

Cコース「ロゴトートバッグを買う+型紙を買う+ドレスのことを知る」

【成立口数:10】
・シアタープロダクツロゴトートバッグ
・THEATRE,yours「テープドレスの型紙」
・講義「テープドレスの作り方と、型紙の楽しみ方とTHEATRE,yours」ご招待券
・装苑1冊2016年2月号
これからファッションの勉強をしたい方や、新生活を迎える皆様に向けたフレッシャーキットです。
【お届け予定日:決まり次第、活動報告にてご案内】
※型紙、及び装苑は講演会にてお渡し予定。

終了

購入済 0口

¥130,000

Dコース「世界に1枚のドレスを買う+ドレスのことを知る」

【限定数1】
・テープドレス 1着
・講義「テープドレスの作り方と、型紙の楽しみ方とTHEATRE,yours」ご招待券
・装苑1冊2016年2月号
世界に一着しかないドレスを購入するプランです。
※ 3/28(月)〜5/13(金)までシアタープロダクツ表参道本店にて試着可能です。
【お届け予定日:決まり次第、活動報告にてご案内】
※装苑は講演会にてお渡し予定。

終了

※画像は全てイメージです

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